2010/07/01 (8日目)

いよいよPEI最後の日となってしまった。                                                    

今日はカナダデーでPEI最大のイベントの日だ。そしてその中でもアイランダーが一番楽しみにしているのが
フェスティバルの最後に打ち上げる花火だ。今回の旅行ではそのカナダデーを体感して帰る予定にしてあった。

朝、ダイニングに降りて行くとテーブルもカナダデーの雰囲気になっていた。マーシャは白いブラウスに真っ赤なスーツで                         
カナダデーの装いが目を引いた。皆で一緒に記念写真を撮って貰った。

朝食の最初に出て来たヨーグルトは真っ赤なラズベリーが添えられていてカナダの国旗も飾られていて、まさに
カナダデー! マーシャの細やかな心遣いが心に響いた。だから、このB&Bははずせない。

今日の朝食もボリューム満点だったが私は美味しく完食! ふうっ、ご馳走さま!!

今朝はアメリカからのご夫婦と同席したので、片言ながらお喋りをした。お嬢さんが日本に行ってとても良い所だと
言うので来年行くつもりなのと仰っていた。お別れする時に「どうぞ、日本へ!」と言うと「サンキュー」と微笑んでいらした。

お部屋に戻りスーツケースのパッキングを済ませ、出発することにした。
マーシャとハグしてお別れする時には涙がこみ上げて来た。

今日はまた、最高にお天気が良くてB&Bを出て近くにある海岸に行ってみた。海水浴場になっているようで、
監視員も何人か居た。そこからパミュールアイランドの灯台が遠くに綺麗に見えた。肝心の時に大きなデジカメの
電池が切れてしまいコンデジで3倍の望遠でしか撮れなくて残念だった。

それからその辺では一番大きな街、モンタギューのスーパーでカメラの電池を買いたいと途中下車。
スーパーストアで電池を買ったらM子さんが「携帯を忘れて来たみたい」と言い出した。
「えええーーっ、大変じゃない!全部荷物ひっくり返してよーく探してみて」と皆で言って、M子さんはトランクの
中に荷物を広げて見たがやはり無いとのこと。じゃ、B&Bに電話をして聞いてみようと公衆電話から大騒ぎ
しながらかけてみた。マーシャがお手伝いの女の子がお部屋を探して見たけど無いわ、と言った。
でも、M子さんはやはりどこかにあると思うと言うのでそれじゃ戻ってみるしかないわね、ということで、
風邪気味で体調の悪いH子さんと私はスーパーの隣にあるマックで待つことにした。

モンタギューからメープルハーストまでは往復すると1時間くらいかかるので、お喋りしながら待った。
やっと二人が戻って来た。B&Bに着いたらマーシャがベッドパッドも全てひっくるがえして探してくれて
いたらしく、でも、無かったわと言われたそうだが、M子さんがベッドの下を覗くと落ちていたそうだ。
「するっと下に落ちちゃったのね〜」と笑って言っていたが、見つかってホントに良かった。クローゼットに
ウィンドブレーカーも忘れていたそうで戻ってホントに良かったと言うことだ。

それにしても、モンタギューで電池を買いに途中下車していなければどうなっていたのだろう?
ずーっと気付かずにシャーロットタウンまで行ってしまったとしたら?モンタギューで気付いてホントに
良かった、ギリギリのところだったと思う。

そこから、気を取り直してDalvay By The Sea に向かった。Dalvay By The Sea は富豪の別荘だった
建物が今はホテルになっている素敵な所だ。

アンの映画では『ホワイトサンズホテル』として使われた所だ。道路から池を挟んでみる全景も
とても絵になる大好きな場所だ。道路の反対側からも近づいてからも何枚も何枚も写真を撮った。

そして、ホテルのレストランでクラムチャウダーを食べるのも楽しみにしていたことの一つだ。前回行った時に
食べたのがとても美味しかったので記憶にハッキリ残っていたのだ。

迷わずクラムチャウダーにするつもりだったが、前回とちょっと違って、シーフードチャウダーになっていて、
大きな身のロブスターや大きなエビやホタテ、タラの種類のhaddock と言う魚の身も入っているそうだ。
とてもクリーミーなスープと海鮮の妙味、美味しくて大、大満足だった。

ホテルのロビーの写真なども撮って、近くの灯台を撮りに行こうとDalvay By The Sea をあとにした。

Dalvay の灯台も可愛くて大好きな灯台だ。色々な角度から沢山の写真を撮った。
青空が綺麗で灯台と良く似合っていた。

そこからいよいよ最後の宿泊となる Heritage Harbour House Inn B&B に向かった。
H子さんの車の後を着いて行ったが、H子さんはシャーロットタウンの道路を良く知っているので
迷わずすいすいと走って行く。流石だ!と感心しながら着いて行った。

Heritage Harbour House は最近はシャーロットタウンの最後の定宿のようになっている。
お部屋が広めでスーツケースを広げなければならない最後の宿には丁度良いのだ。

しかし、今回は3階だと言う。今までは殆ど1階ばかりで楽だったのだが…。何しろ重いスーツケースを
3階に持ち上げるのは大変なのだ。フロントにいたお兄さんが結局全員の荷物を運んでくれた。
お礼を言ってチップを渡そうと思ったら決して受け取らなかった。「私はオーナーですから!スタッフに
渡して下さい」と言う。そう言えば、この男性は私が初めてこのB&Bに泊まった時に小学生くらいで
その時から紳士のように礼儀正しくフロントに居たっけ、と思い出した。あの男の子が今はすっかり
お父さんの片腕としてB&Bを支えているのだ、と感心してしまった。

その3階は3つのお部屋がダイニングルームを囲んで配置されているような感じのシェアハウスの
ような作りになっていた。今夜はツーベッドのお部屋が2つなのでH子さんとC子さん、M子さんと
私の2組に分かれた。

チェックインが済んだらPEI在住のMさんに電話をすることになっていたので電話をしたら
「今日はカナダデーで異常に車が混むからガソリンを入れるなら先に入れた方が良いと思うわよ」と
教えて下さったので最後のお土産を買いに出かけてその帰りにガソリンを入れに行った。
レンタカーを満タンにして返す約束になっているのだ。

Anne's Shop で私は殆どのお土産の調達は済んだ。オットと2人の婿殿達にはいつもAnne's Shop の
Tシャツに決めてある。今年もいつものようにTシャツの棚に見に行くと数が少なくてサイズを探したが
同じデザインで揃えることが出来なかったが仕方が無い。

B&Bに戻ってMさんに電話をしたらすぐに来て下さった。それも手作りの海苔巻とルバーブパイを
持参して下さった。Mさんはいつもお忙しい方でその時もすぐに出かけなければならないとのこと、
じゃ、記念写真だけでもと皆で写真を撮った。

戴いた海苔巻を今夜の夕食に戴きましょう、とルバーブパイと一緒に戴いた。ご飯から遠ざかって
久しかったのもありとても美味しかった。ルバーブパイも思い起こせばMさんに作り方を教わって
初めて食べたのがMさんのお手製だったのだ。懐かしくもありとても美味しく戴いた。

暗くなって来たので花火を見に出かけた。まだその時間には早かったのでVintoria Park をお散歩
しながら時間つぶしをしようとぶらぶら歩いた。

花火を見るためにアイランダー達はそれぞれ場所を見つけて場所取りをしていた。その頃はとても
寒くなっていて皆毛布など持参していた。私達も防寒のために着込んで出かけたがそれでも
寒いくらいだった。

いよいよ花火が上がる時間になって来たので見やすい所に移動したが、そこがベストポジションだった。
私は何度かPEIの花火を見て来たが、今回の花火を見てびっくり!とても進化していた。
初めて見た時にはあまりのショボさにビックリしたのだが、今回はその進歩ぶりにビックリだった。

最後まで見て満足してB&Bに戻ろうと思ったのだが、暗くてどこをどう歩いているのか分からなく
なってしまった。地図を広げてキョロキョロしていたら、渋滞している車の中からわざわざ女性が降りて
来てくれて教えてくれた。ホントにアイランダーの優しさには感服する。今回の旅でも何度こんな
ことがあったことか! 

PEIで車が渋滞するのはこのカナダデー1日だけだ。それだけカナダデーはアイランダーにとって
特別な日なのだ。

無事にB&Bに着いて、お金の清算などした。会計は全てC子さんにお任せだったが、適任だったと思う。

それから、明日はC子さん、M子さん、私の3人は帰国するが、H子さんはステイ先のおうちに一人移動して
さらに1週間滞在することになっているので飛行場に行く道を詳しく教えて貰った。
私も何度も飛行場に行く道で迷った経験があるので不安は大きかったのだ。

いよいよ今夜が最後だ。事故も無く最後の日を迎えられて良かった。スーツケースの重さはちょっと
気になるが、H子さん情報によるとシャーロットタウン空港では重さ検査も無く通してくれるから大丈夫、
とのことなのでそれに望みを託して寝ることにした。


今日の運転経路。(万歩計 5168歩)

Maplehurst B&B → 347号線 → 17号線 → Montgue → 4号線 → 3号線 → 1号線
→ Charlottetown Heritage Harbour House Inn


アルバムは↓から