2008/6/27 (8) 雨時々土砂降り



朝目覚めたら外はかなりの降りだった。ああ、今日は雨の日だわ、と思ってちょっとがっかりだった。
朝食を食べに下に降りた。ダイニングは素敵な感じで食事も自由に取れるバイキング方式だったので
好きなモノをチョイスして食べた。食べていたらオーナーさんが「あなたに電話が来てるわ。こちらに来て」と
言うので多分Hさんからの電話ね、とCさんと話してキッチンに行って電話を取ったらHさんではなく
Jさんだった。私が先日お邪魔した時に持参したちょっとしたプレゼントを飾ったので良かったら見に
来ないか?というお誘いの電話だった。今日は雨だしそんなに色々見られないとも思ったのでお言葉に
甘えてお邪魔することにした。今日はHさんも一緒に行動することになっていたのでそのことを話すと
「良かったら一緒にどうぞ!カレーを作ったのよ。」と誘って下さった。

それから朝食を済ませてお部屋に戻ってからHさんに電話をかけてそのことを伝えると喜んで一緒に
行きたいということになった。Hさんの到着までに出発の準備をした。Hさんが到着して一緒に
Silver Fox Innのすぐ近所にある「アンの幸福」の中の『柳風荘』のイメージとして知られている尖塔の
お屋敷を見に行った。前に写真で見た時には家がもっと良く見えたと思ったのだが、今回行って
みたら木が大木になっていて家の全景は見えなくなっていた。写真に撮ってもなかなか良い構図で
撮りにくかった。

それからHさんは自分の車を運転して私が運転する車に着いて行く感じでSilver Fox Innから
121号線〜2号線〜133号線〜12号線でビデフォードのモンゴメリの記念館に向かって出発した。
ビデフォードの記念館には開館した2001年に訪問していたので場所は少し記憶にあったはずなのだが
途中から全くわからなくなってしまった。地図を頼りに雨の中を走り回ってやっと行き着けた。

ビデフォードの記念館の中は二階のお部屋が展示室になっていたが前に来た時とちょっとイメージが
変わっていた。前回の時には黒人の女性がガイドをしてくれて私達が英語をあまり理解出来ない
ことを感じてちょっと物足りない感じだったが今回は若い女の子が一人で留守番をしている感じで
入館料を払ったら一人で事務所に入ってしまい、ガイドは何も無かった。雨降りのせいもあり、
家の中はどんよりと陰気臭い感じがした。自由に家の中を見学して写真を撮って歩いた。
モンゴメリが下宿していたというお部屋は窓が広くてその窓から外を眺めるのが好きだったという景色も
見たが生憎の雨で晴れていたらさぞかし綺麗だったのだろうと思われた。
1階のお部屋は松坂慶子さんと松本侑子先生の「3ヶ月トピック英会話」で朗読会が開かれている
様子が写ったお部屋で、ここで録画されたのだとちょっと興味深かった。入口に置いてあったゲストブックに
記名して7年前に来た時のサインがあるかと探してみたら見つかった。そのことをその女の子に話すと
「It's cool!」と言ってくれた。外に出てから外観を写真に収めた。雨は結構降り続いていた。

それからSilver Bushに行きスタンプを押してもらおうと12号線〜132号線〜2号線〜ケンジントンを
経由して101号線〜Silver Bushに行った。12号線から132号線に行く辺りで何度か道を間違えて
ドロドロになった赤い道に入り込み、これは絶対違うとUターンしたり毎回のことだが今回もかなり迷走した。
132号線では両脇に満開のルーピンの群生があったがとても降りて写真を撮れるような天気ではなく諦めた。
Silver Bushに行くまでの運転もモヤがかかったようなお天気でなかなか大変だった。Silver Bushに着き、
中に入ったら大きな薪ストーブが燃えていて暖かかった。お部屋の写真を撮ったが今回はモンゴメリお手製の
「クレージーキルト」は日本のアンフェアであちこち回っている最中なのでSilver Bushには無かった。
スタンプも無事貰い外に出て傘をさそうと思ったらボタンを押しても全く開かない、昨日買ったばかりなのに!
と憤慨しつつ困ったわ、と言ったらCさんが力を入れてひねったらジャンプ傘が開いた。それから何度か
差す度にCさんの力を借りた。
それにしてもなんて弱っちい傘なんでしょう!やはりこういうものは日本製が間違いが無いのね、と
妙に納得した。そろそろH邸に向かわないと、と思い20号線でH邸に向かった。

H邸に無事着いてJさんの笑顔で迎えられた。美味しいカレーをランチに戴き、手作りのアイスなど
戴きながら楽しいお喋りの時間を過ごした。
それからH邸の隣に今年出来たというアンティークショップにJさんのお勧めで行ってみた。中は広くて
本や絵など色々なモノがあったがお値段がお値段なので何も買えるものは無かった。中にいた女性が
「お隣のHさんの所から来たの?」と言って鉛筆をお土産にくれた。
何だか得した気分。H邸に戻りそろそろおいとましなくちゃと言う時間になった。いつもJさんとお別れ
する時にはPEI方式で、とハグしてお別れするのだが毎回ハグすると涙が出てしまう。手を振りつつ
車を発進させた。またお会いする日まで〜。

今日は昨日Blue Windsのテリーさんの手作りパウンドケーキの予約をしていたのでそれを受け取りに
行かなくてはならず、H邸からそちらに向かった。Hさんはそのままシャーロットタウンに戻るというので
H邸でそれぞれの方角に分かれた。テリーさんの所に行ってお腹が一杯だと思っていたのにスコーンと
クラムチャウダー、そしてケーキセットもぺろりと食べてしまった。テリーさんの絶品のパウンドケーキを
受け取りお別れの挨拶をしてBlue Windsを後にした。出発する前に頭の中で地図を描いて間違い
ないと思う方向に車を走らせたはずなのに途中で全く反対方向に向かって走ってることに気づいた。
どうもBlue Windsからの道を勘違いすることが多い。地図で見ると分かりやすいのにどうしてなのか?
結局6号線でケンジントンまで行ってしまった。ケンジントンからシャーロットタウンはさすがに道も覚えた
ので2号線でひたすらシャーロットタウンに向けて車を走らせた。今夜のB&Bはこれまた以前から気に
なっていたDundee Arms Innだ。楽しみにして向かった。

珍しく道を間違えずにスムーズに到着した。お部屋は3階で部屋に入ってみたらなんと、ベッドが一つ
しかない。去年と同じ羽目に合うのかとすぐにフロントに降りてツーベッドで頼んでる筈だと言うと、
ソファベッドを引き出してベッドに出来るからそれでツーベッドだと言う。納得して部屋に戻りソファベッドを
引き出してみたがスプリングはブカブカして酷い有様でとても寝られる代物じゃなかった。
Cさんは「私がこちらに寝るからいいわよ」と言ったがこれはとても寝られるもんじゃないわ、と考えていたら
段々腹が立って来た。去年も一番お値段の高かったB&Bがワンベッドでガッカリした記憶が鮮明に残って
いたし、今回もお値段がそれなりに高いB&Bなのに!去年ツーベッドを頼んでいたのにワンベッドで
我慢するしかなく2晩も泊まり日本に帰ってから旅行社に話すとすぐにPEIのB&Bと連絡を取って結局
ホテル側が間違っていたことが分かったのだった。今回は来る前から何かトラブルがあったら現地の代理店に
話して下さい、と言われて居たし、その代理店の方と途中で会った時にも何かあったら連絡下さいと
言われて名刺も渡されて居たので電話をかけることにした。電話をかけたら留守電になっていてそれも
英語でのアナウンスなのでちょっとひるんだが、そんなことも言ってられないので日本語で説明をして
電話を切った。

ほどなく電話がかかって来たので説明をした。多少金額が加算されても良いからちゃんとしたツーベッドの
お部屋に換えて欲しいと言うとB&Bと連絡を取ってくれるということだった。少し待ったら電話が来て
ツーベッドのお部屋は空いてないのでもう一つ部屋を用意してくれるということだった。
係りの人がもう少したら案内に来るとのことで待っていたらフロントの女性がやって来た。2階のお部屋まで
連れて行ってくれたがそちらは最初のお部屋とは全く違うゴージャスなお部屋でビックリした。3階のお部屋の
倍以上の広さだった。ジャンケンでどちらの部屋に寝るか決めることにした。
結局ジャンケンで私が勝ってこちらのお部屋に泊まることになった。でも、寝る直前までこちらのお部屋で
一緒に過ごすことにしてお風呂もこちらで入ることにした。こちらのバスルームはとてもゴージャスでジャグジー
バスが付いていて更ににシャワーは別に付いているという贅沢なものだ。
Cさんが先にお風呂に入り二人でCさんが持って来たDVD「ある日どこかで」を観た。この映画は二人とも
好きな作品で必ず泣けてしまう悲恋物語なのだ。元はと言えばCさんはCDのつもりで間違って持って
来たDVDなのだがこんな時に役立つなんて。

二人とも疲れて居たのでウトウトしながら観たが最後には二人とも涙を流して観ていた。それでCさんは
3階のお部屋に戻って寝ることになりお休みと言って別れた。Cさんは私が腹を立てて旅行社の代理店の
担当者に電話をしたことを私の気が強いと笑っていたが、私は全て今回の旅は私に任されていたのにこんな
貧弱な一晩寝たら腰痛が出そうなベッドにCさんを寝かせるワケにはいかないわ、という責任感が私を揺り
動かしたのよ、とCさんには声を大にして言いたかったのだがその時は黙っていた。とにかくCさんは3階の
お部屋に戻り、私はお姫様が寝るような豪華な天蓋付きのベッドで寝た。



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