6/26(火) 朝からカンカン照り

昨日はあまり良く寝られなかった。喉の調子が悪くてとても寝苦しかった。

朝からカンカン照りの良いお天気なので昨日買って来たハムをはさんでベーグルサンドを作って出かけた。
今日はSさんがよく知っている道なので運転をお願いする。

フレンチリバーに着いたらルーピンが満開で見事だった。フレンチリバーの景色は相変わらず目の保養に
なるし、こんなにルーピンが満開の時に出会えるなんて今年はホントについている。風が強くて写真がブレそうな
感じだったが写真を一杯撮った。

車に乗って景色を楽しみながらサンドを食べた。とても美味しかった。やはりPEIで食べるベーグルは最高!
フレンチリバーの景色を見ながらベーグルサンドを食べられるなんてなんと言う贅沢!

それからケープトライオンに行く。途中の道はかなりワダチが出来ていてでこぼこがスゴイ。Sんは慎重に車を
転がして行く。途中で車と鉢合わせをしないことを祈りながら進んで行ったが、車とは会わずに無事にケープ
トライオンまで行けた。

相変わらずの美観で思わず声をあげた。去年と違った景色に見えたのは灯台がみえる草原に黄色い花
満開だったからだ。去年はただの草原だったと思うのだが…。
ここでも写真を撮りまくった。何度見ても良い景色だ。

それからパークコーナーにある「銀の森屋敷」の傍にある L.M Montgomery Heritage Museum に車をいれる。
そこはモンゴメリが大好きだった父方の祖父の家だったところで、今はミュージアムになっている。
去年は閉まっていて中を見る事が出来なかったので今年は是非見たいと思っていた。なにしろ、アンの本の中に
出て来る「ゴグとマゴグ」の置物の「マゴグ」が今も保管されているはずだからだ。 

中に入ってガラスケースの中にある「マゴグ」の写真を撮ろうと思っていると大きな男性が部屋に入って来たので
写真を撮っても良いのかと聞いてみるとおもむろにガラスケースの鍵を開けて、なんと、マゴグを抱かせてくれた。
感激! そんなことをさせて貰えるなんて思ってもみなかった。早速記念写真を撮る。

それから家の中を見て歩いた。リビングではその男性が説明をしてくれた。その男性とはたしか、モンゴメリの
親戚にあたる人のはずだ。(Robert Montgomeryさんといってやはりモンゴメリとは縁続きの方だとモンゴメリ
研究家の梶原由佳さんに後日教えていただいたので間違いはありません)

家の中には全てがアンティーク?って感じのものばかりで目をうばわれた。暖炉の上には猫の写真が貼って
あっていつも猫を愛していたモンゴメリの博物館にふさわしいと思った。

奥の部屋はギフトショップになっていて、そこでゴグとマゴグの小さな陶器の置き物を買った。
それからRobertさんと記念写真を撮ってもらう。子供の様に小さい私とRobertさんとは40cm以上の背の違いが
ありそうで、私はすっかり彼の脇の下に納まってしまいそうだった。

外の納屋では女性達が集まって花束や花で飾り物を作っていた。

それから、すぐ傍の「銀の森屋敷」へ行こうと車を出して輝く湖水まで行くとWさんご夫婦とぱったり会った。
少し話して別れて私達は「銀の森屋敷」へ行く。去年は時間が過ぎていて締め切り後だったのをEさんが交渉して
くれて見学出来たのを思い出した。その時には中二階の部屋も開いていて観られたはずなのに今回はしっかり
閉まっていて見られなかった。去年写真を撮れたのはラッキーだったかも?

ここは、モンゴメリが仲の良かった従兄弟を訪ねてよく遊びに来たところだ。ここで、モンゴメリはユーアン・マクド
ナルドと結婚式を挙げている。家の中には結婚式で演奏されたオルガンも残っていた。そしてアンの小説の中で
出て来る「ケティ・モーリス」を映したと言われるガラスの書棚やモンゴメリ直筆のサインが残っている本もあった。
今はここで結婚式も挙げられるそうで、その際はこのオルガンで演奏して貰えるらしい。

2階にはモンゴメリが泊まったお部屋もその当時のまま、って感じで残されているし、モンゴメリが縫ったクレイジー
キルトも陳列ケースの中に収められている。これは撮影禁止になっている。とても生地が傷んでいるらしい。
でも、このキルトをモンゴメリが自ら一針一針縫ったのかと思うと感慨深いものがあった。

ティールームに行くとアメリカの団体さんが入っていてランチを食べている所だった。一般客は食べられないらしい。
そこでもまたお土産を買って少し休んでから出る。

それから道なりに戻って小さな灯台まで行ってみる。ニューロンドン灯台と名前がある。砂浜に立つ小さな灯台だ。
風が強くてカメラがぶれそうだった。

次に、モンゴメリの別の作品「エミリーシリーズ」邦題「可愛いエミリー」(Emily of newmoon)のカナダのTV
ドラマの舞台になった家があるというので探しに行ってみた。カボットピーチに在るというのでそこを目指して車を
走らせると途中で道路規制が行われていて、右側に寄って並ぶように言われた。前方を見てみると、なんと家が
丸ごとトレーラーに乗せられて運ばれているところだ。わあ、珍しい〜とSさんと二人で喜んでシャッターを切った。
日本じゃ考えられない光景に出会ったわけだ。今年は色々あって楽しい。

地図を見ながらカボットビーチを目指してさらに進むとやっとそれらしき所に行き着けた。かなり突端という感じだ。
看板に「エミリーの家」とちゃんと書いてあった。でも、それらしきものは見当たらず、公園のような所でお仕事を
している人に聞いてみた。すると「あちらの方よ、ワンスクールの後ろの方」と教えてくれたが、歩いても歩いても
それらしきものは出て来ない。

なにしろ、私の未熟な英語では聞き間違えたかと不安になっていると、草刈りをしている男性が居たのでまた
聞いてみる。誰にでも聞いてみるのが一番、とはいえ、内心よくこんな英語力で話しかけられるものだ、と心で思う。

結局、行き過ぎていたので戻って探したらやっとワンスクールが木立の中に見つかった。さらにその奥だと言う
ので木立の中を掻き分けて行ってみた。何しろ蚊がぶんぶん飛んでいるので必死だ。

ちょっと坂を登った所に開けているところがあって、その奥に家があった。それは見るも無残な姿で建っていた。
ドアには板が打ち付けられていて胸が痛むような感じだった。Sさんと二人で少なからずガッカリして写真だけ
撮ってすぐに引き返した。

それからランチを食べる場所をどこにしようかと考えてケンジントンまで行ってみる。その途中に大きな畑地に
枯草を巻いた大きなヘイロールがいっぱい転がっている場所があって思わず車を停めて写真を撮った。
この風景もPEIでは結構あちこちに見られるが日本ではお目にかかれない風景だ。

ケンジントンの駅のすぐ傍に美味しいハンバーグとアイスのお店があるとのことで行ってみると結構人が並んで
いてなかなかお姉さんが来てくれない。隣で買っていたおばちゃんが「さっきから隣のレディ達が待ってるわよ」と
言ってくれてやっとこちらに来てくれた。

そこでハンバーグを注文したがとても混んでいてかなり待たされた。あまり時間がかかるのでSさんが見に行って
くれた。やっと出てきたハンバーグはなかなか美味しかった。お店の隅にある自販機でジュースを買う。初めての
経験。小銭をジャラジャラ入れて買った。それからアイスに挑戦。さすがにダブルは無理だろうとシングル
にしてみた。チョコがたっぷりかかっていて美味しかった。

それからお天気も良いし、コンフェデレーションブリッジまで行く事にする。ここも去年は来られなかった所だ。
道が分かりにくくて車の流れに乗ってしまうと橋を渡って行ってしまうらしい。Sさんはよく知ってるので安心して
お任せした。Gateway Village では沢山の建物があって、その中のアングッズのお店に行ってみた。
そこでもまたお土産を買ってしまった。赤毛のアンの帽子も買った。麦わら帽の下から赤毛のおさげが着いて
いてとても可愛い。あちこちのお店で売っていてどうしようかと迷っていたのだがとうとう買ってしまった。

夕方になってサマーサイドに行く。写真の現像を頼むのが主目的。大きなスーパーで48時間現像で頼んで
お店をぶらぶらする。こちらのスーパーはホントに大きくてお店の中を見て歩くだけでも楽しい。
去年Sさんがキルトを買ったお店は閉店セールでほとんど物が無かった。

それからブルーウィンズに行ってお夕食を戴く。今日のメニューはソーセージディナー&ラズベリーソーダ、
チキンカレー&レモネード、をSさんと二人でシェアして食べた後、デザートにシュークリームキャラメルソースがけ。
どれも美味しくて満足した。

ホッとして色々食べて隣のH邸に帰る。今日も咳が出ている。
それにしても今日も随分あちこち見て回れた。充実した一日だった。