7月3日(火) 晴れ
Kinkora Country Innで目覚めて外を見たら晴れていた。それから身づくろいを済ませてダイニングに降りた。
朝食はパンケーキとルバーブマフィンだった。オーナーは片言の日本語で話しかけて下さる。それが何だか可笑しくて嬉しかった。
昨日から同泊していた日本人ご一家と話をした。ご両親は日本に住んでいらしてお嬢さん二人がカナダに在住とのこと。お姉さんの
方は日本人の男性と結婚されていて赤ちゃんと3人家族で、下のお嬢さんはアメリカ人と結婚されてそれを記念して3家族で一緒に
旅行されているとのこと、仲が良いご家族だ。
オーナーご夫婦と記念写真を撮って戴いて宿を出発した。今日は私の運転でまず最初にモンゴメリが教えていたワンスクールがある
ロウワーベデックに向かった。かなりのスピードで走っていたら肝心のワンスクールを通り越してしまったらしく、まっすぐまっすぐ進んで
行ったらどんどん道は細くなり、うっそうとした森の中に入り込んでしまった。あまりに細い道でバックもならず、しょうがなく行ける所まで
直進して行ったら急に広い所に出た。そこは半島みたいになっている所で遠くの対岸にサマーサイドが見えた。
道を戻ってロウワーベデックのワンスクールに行ってみる。中にはその当時のままという感じで机が並んでいて机の上には石板が
あった。こんな石板でAnneはGilbertの頭を叩いて粉々に割ってしまったのかしら?と本を思い出して可笑しかった。
壁にはそれまでこのワンスクールに着任した人たちの年表が貼ってあり、 モンゴメリの名前もあった。中はかなり閑散とした感じで
ワンスクールの維持は見学者の寄付によるものが多いらしく、私達も僅かながら寄付させて貰った。
今管理をしているJim Nikkelさんが色々説明をしてくれたが、彼が現在住んでいる家はモンゴメリがその当時下宿していた家らしい。
出来る事ならその家も見せて欲しかったがそうもいかなかった。
ワンスクールの前は広い草原が広がっていて、道路の脇にポコンと建っているという感じだ。これだもの、見落としてしまうのもわかる
気がした。
それからフランス系移民のアカディアンの人達が住むエリアの方へ行く事にする。
ボトルハウスがあるというのでそれを探して行ってみたのだか、途中で今まで見たことも無い感じの教会に巡り合った。
このエリアは標識も看板もフランス語と英語の両方が表示されている。曇り空のせいか、教会やその背後にあるお墓は荘厳でちょっと
陰気な感じがして島の片隅に住むような感じでいるフランス系移民の存在感と似ているような印象を受けたのは私のうがった見方
なのだろう。きっと青空の下で見たならもっと明るいイメージで見ることが出来るのだろうと思いつつそこを離れた。
ボトルハウスを探しながらさらに進むと道路工事をしているところに当たった。そこに立っている女性に聞いてみるともう少し先に
あると言うので更に先に進んで行ったみた。通り過ぎたところでSさんが、「あ、いま看板が見えたような気がするわ」というので
バックしてみたら、見過ごしそうな看板が立っていた。反対方向から来ると見過ごしてしまう感じだ。
駐車場に車を入れてキョロキョロしたら、そこに建っているお店の中を通ってボトルハウスは見られるらしい。それでお店に入って
聞いてみるとなんと、入場料が3ドル50セントもかかるという。とても高いと思ったが折角探して来たのだから、とお金を払って
見に行ってみた。
ボトルハウスは全てビンをセメントで固めて作った家で、何棟も建っていてその姿は圧巻だった。全てのボトルハウスを丹念に
見て歩いたが、最初高いと思った入場料だったが、見る価値はあると思った。感動した気持ちをかかえて、それからランチを
食べるためにBlue Windsに行った。
Blue Windsも今回の旅ではこれでおしまいだから、テリーさんにご挨拶もしたいと思う気持ちもあった。
今日はクラムチャウダーサンドとデザートに newmoon プディングとルバーブパイを食べる。これで食べ収めかと
思うと美味しくもあり、淋しくもあった。
テリーさんとゆっくりお話をした。帰り際に「多分来年は二人とも来られないと思うんですよ」と言うと、「あら、去年もそんなこと
言ってなかった?そんなこと言いながら来年も来るんじゃない?」と笑って仰ったが、現実にそうなれば良いな~と思った。
隣のHさんのところにもお別れのご挨拶に伺った。Chrisだけがいらしたが、途中、Joanは用事から戻っていらして少しお話をした。
お別れの時にJoanが「じゃ、PEI方式でお別れのご挨拶をしましょう」と仰って抱き合ってお別れした。思わず涙が出てしまった。
途中、Joanから教えて頂いたクラフトショップに立ち寄った。道路の前は綺麗な景色だった。
それから一路、シャーロットタウンに向かった。シャーロットタウンについて真っ先にスーパーに行って1hourで写真の現像を
頼んで今夜の宿 Heritage Hurber House Inn に向かった。Heritage Hurber House Inn はシャーロットタウンの中心から近くの
場所にあって、とても大きくてランドリールームも地下にあったり、設備も充実している。
私達のお部屋は地下にあって、「本当は金額的にバスルームが付いているお部屋ではないのだが、バスルームのお部屋に
しておいたよ」とオーナーが言ってくれてシェアバスの値段でバスルーム付きのお部屋にしてくれた。部屋も広くて旅の最後の
夜は荷物整理のためスーツケースは広げ、荷物も所狭しと広げる必要があるのだか、二人で広げても充分な広さがあって
本当に助かった。今夜がこんな広いお部屋でラッキーだった。
オーナーはチリの人で日本人を沢山雇っているとのことだったがとても感じの良い人だ。今年も3人の女の子がワーホリで
働いていた。
朝食も本当は8時からだと言われたが、7時半にしてもらえた。明日は6時半に起きて7時半の食事の前に全ての荷物整理を
済ませてしまおうと思う。スーツケースは一杯だが何とか収まると思う。
ああ、とうとうPEI最後の夜になってしまった。あっという間の2週間だった。明後日は東京だ。今日電話で話したら東京は
35度の猛暑だという。考えただけでうんざりする。
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