2009.07.13 5日目



今日は7時半からの朝食だ。中庭に出てみたらお天気が
とても良くて爽やかな気持ちで1日のスタートを切れそう
だった。

朝食は広いダイニングルームで昨日ディナーを食べた
お部屋とは違っていた。バイキング形式だがボーイさんが
ついていて、こちらがこれとこれ、と言うモノを盛り付けて
くれるというシステムだ。
私は目玉焼きにソーセージ、ベーコン、ビーンズ、焼きトマト
をつけて貰った。
フルーツ、ヨーグルト、パンは自由に取れるようになっている。
ダイニングルームは豪華絢爛という感じでとても優雅な気持ち
で朝食を戴いた。

朝食後、出発まで時間があったのでお散歩に出かけた。
メインストリートは昨日見たので裏に回ってみた。そこは
イギリス風のガーデンが3つ繋がっていた。
それぞれに趣向をこらしている感じだ。
その傍に伝統的な茅葺屋根の家が建っていた。

メインストリートの方に戻ってみるとあちこちのショップが店を開いていた。
雑誌”るるぶ”にも載っていたという八百屋さんも開いていてその様子が
とても可愛くて何枚も写真を撮ってしまった。向い側のコンビニのような
お店に入り、コッツウォルズの絵葉書を買った。日本に向けて送る
絵葉書はコッツウォルズのモノにしたいと決めていたので今まで
絵葉書を買わずにいたのだ。適当に多めに買い込んだ。自分の為に
残しても良いと思ったので。

通りをずっと進んで行くと可愛い雑貨屋さんがあり、ツアーのお仲間も
お買い物をしていた。中でもCath Kidstonのグッズを買っている人が
多かったが私はこれ、と言って特に欲しいモノは無かったので何も
買わなかった。出発の時間になり急いでバスに戻った。

いよいよ憧れのコッツウォルズの村々を見る旅に出発だ。
まず先に行ったのがStow-on-the-Wold(ストーン・オン・ザ・ウォルド)だ。
この村はコッツウォルズ地方では一番標高が高いそうだ。そして、骨董品を
売るお店が多いことでも有名だそうだ。
ショップが軒を並べるストリートがあり、普通の住宅が軒を並べるストリートも
ある。
中でも圧巻だったのが947年に建てられたというイギリス最古のホテルだ。
なんと、1000年以上前に建てられて今もホテルを営業していると言うのだから
驚きだ。中世には魔女伝説がささやかれ、今でも夜な夜な幽霊が出没するとの
噂もあるそうな…、私はとても怖くて泊まれない。。。
さすがに1000年の年月が流れ、建物はちょっと斜めに傾いでいる。

次に行ったのがBourton-on-the-Water(ボートン・オン・ザ・ウォーター)で
ここはコッツウォルズのベニスと呼ばれているところだ。町を流れる川の
両岸にはショップやティールーム、レストランが並んでいる。そしてその
川には5つの色々な形をした橋がかかっている。今日はお天気もとても
良く、観光客があふれていた。

昼食までの自由時間が結構あったのでぶらぶらと川べりを歩いてみた。
絵になる所があまりに多く立ち止まってはバチバチシャッターを切ったが
何しろ人が多いので思うような景色は撮れなかった。

ショップも覗いてはチョコチョコとこまかいものをお土産用に買った。

昼食の時間になったので集合場所に行った。
今日の昼食はサラダ、メインはイギリスの家庭料理コテージ・パイ。
パイ生地が使われていないのにパイが付く名前のお料理だ。
ちなみにお肉をラムにするとシェパーズパイ、お魚にすると
フィッシャーマンズパイと言うそうだ。で、私達が食べたのが牛肉を
使ったコテージ・パイ。

大きなオーブンでミートとマッシュポテトを重ねて焼いたものをお皿に
取り分けるので、どうしてもポテトとミートが均等には盛り付けるのが
難しいとは言え、私のお皿にはポテトが殆どのっていなかった。
ニンジンとグリーンピースが山盛りでパイもボリュームいっぱいで
ニンジンは食べ切れなかった。
デザートはアイスだったのですっぽりと別腹におさまった。

お腹もいっぱいになったところで次に向かったのはウィリアム・モリスが
"イングランドで最も美しい村"と言ったというBibury(バイブリー)。
とても小さな村だ。

ガイドさんはまずバイブリー・コート・ホテルに連れて行ってくれた。
広々とした庭から入って行った。中世のお城かと思うような建物だ。
これは17世紀末のマナーハウスを改造しホテルになっているとのこと。
敷地の広さにも驚いた。

**マナーハウス (manor house) とは中世イングランドにおける荘園(マナー)
において、貴族やジェントリに属する地主が建設した邸宅。
中世以降のカントリー・ハウスとほぼ同義であるが、マナーハウスはやや下級に
位置する貴族が所有する邸宅であること、中心となる時代、役割および性質の
点で相違が存在する。** Wikipediaによる

しかし、これでやや下級に位置する貴族の家ですかぁ、と言う感じだ。

それからバイブリーの見どころ、アーリントン・ロウの家並に向かって歩いた。
アーリントン・ロウとは元々14世紀に羊小屋として建てられ、17世紀に
羊毛業が栄えた時に作業場と住居を兼ねて住めるように改造された建物だ。
石造りの長屋が建っている。中世に戻ったような不思議な空間だ。
デジカメを構えたツアーのお仲間が一杯いるので家だけの写真を
撮るのは難しかった。

そこから細い川べりの道を歩いてバスの集合場所に向かった。
その手前にショップがあったので入ってみたらそこは鱒の養殖場も
していて冷蔵ケースの中には生の鱒やスモークされたモノが
売られていた。
そのすぐ目の前に有名な「スワンホテル」があった。

ここでもうコッツウォルズとはお別れとなってしまった。
いよいよ最後の宿ロンドンに向けてバスは出発した。
約2時間のバスの旅。

ロンドンの街中を走るとさすがに大都会だ。今まで見て来た景色とは
大違いだった。今夜泊まるロンドンのホテル、Copthone Taraで
ガイドのH・Mさんとはお別れだ。
何についても詳しくてとても楽しいガイドさんだった。そのお陰で
このツアーもお勉強にもなる楽しいモノになったと思った。
ありがとう、H・Mさん!

そのH・Mさんが最後に教えてくれたのがケンジントンガーデンにある
ピーターパンの像についてだった。ホテルから歩いて行ける距離だと
言うので是非行ってみたいと思った。男性の一人旅のTさんも行くと
言うのでお仲間に入れて戴いて着いて行くことにお願いした。

ロビーで暫く待たされてお部屋のキーを受け取り部屋に入った。
取り急ぎ部屋の写真を撮り、ピーターパンの像を探しに行くため
待ち合わせのロビーに行った。Tさんがなかなか下りて来ないなぁと
思っていたら添乗員のMさんが下りて来て引率してくれることになった。

ホテルを出たのが6時少し前で夕食に出発するための集合時間が7時
過ぎなので結構慌ただしい感じだった。総勢10名が急ぎ足でピーターパン
目指して歩いた。思っていたよりずっと遠くて時間がかかった。
何しろ広い公園なのだ。

やっと像の前に行き着けた。周りにはカメラを構える人達が結構
集まっていた。私も全ての方向から写真を撮った。
ピーターパンはディズニーのアニメの印象が強いがこの像はちょっと
イメージが違っていた。まだホントに小柄な少年というイメージだった。

さて、ホテルに戻ると言うことになり、一緒に来ていた若い二人
J・KさんとN・Sさんは歩いてホテルに戻ると言うことでそこで別れた。
残った私達は添乗員のMさんの引率で地下鉄で戻ることになった。
明日のロンドン半日ツアーのためにOysterという東京で言えばスイカ、
関西で言えばイコカと同じようなカードを私達は渡されて居たので
早速それが役に立った。

公園の目の前が地下鉄Lancaster Gate駅でそこからNotting Hill Gate駅まで
2駅乗って乗り換えた。
Notting Hillは私の好きな映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台となった
ところだ。まさか、そんな所に行くことになるとは思いもしなかった。

Notting Hill Gate駅から乗りHigh Street Kensington駅で降りた。
そこからホテルまでは近かった。ホテルに着いてからすぐ夕食のために
出かける準備をした。今夜はロンドン市内の高級中華料理店だ。
バスで市内を走りお店に到着。大きなテーブルが3つあるお部屋だった。

本格的な中華料理屋さんでご馳走が次々と出て来た。
前菜に始まり、ロブスターも出て来たがメインは北京ダック。
丸ごと1匹の北京ダックを係りの女性が上手に切り分けて春巻きの
皮で巻いて出してくれた。どれも美味しく戴いたが次々と出て来て
最後にチャーハンと焼きそばが出て来た時には胸もお腹も一杯で
食べられなかった。デザートの杏仁豆腐は口当たりも良く食べられた。

満腹となったところでお店を後にした。夜景が綺麗なロンドン市内を
走りホテルに戻った。

このホテルでとんだハプニングがあった。と言うのはこのツアーの為に
全世界で使えると言うプラグと変圧器を買って持参したのだが
それまでのホテルでは使えたのにこのホテルのコンセントにどうしても
私が持参したプラグが合わなくて刺せないのだ。

お風呂に入り髪を乾かそうと思ったが私のドライヤーが使えない。
普通の変圧器ではドライヤーが使えないのでM子さんが持参した
変圧器を通してもドライヤーは使えなかった。どのコンセントに
刺しても私のプラグは刺せなかったので仕方なく諦めて、私の
ドライヤーに付いているカーラーの部分を髪に巻きつけてホテルに
あるドライヤーで乾かすことにした。ホテルのドライヤーはボタンを
ずっと抑えたままにしないと使えないので手が疲れて突っ張りそう
だった。やれやれ、最後の夜にこんなことになるなんて…。

明日はいよいよ帰国の途に着くのでスーツケースと手荷物をしっかり
分けてパッキングをしなければならない。結構買い込んだお土産も
どうにかスーツケースに収まったがかなり重い。制限の20kgを
超えたら大変だが、どうだろうか?
まあ、心配しても仕方がないので寝ることにした。


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