2011/09/24(日)  四日目 







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今日はフィレンツェを離れてヴェローナに向かいました。

ヴェローナからアーゾロに行って宿泊地ヴェネツィアへと
向かいました。今日も濃密な一日となりました。

朝食はとても豪華なバッフェでケーキも2種類ついていたので
ついつい欲張って盛り付け、食べましたがどれもとても
美味しかったです。

今日もとても良いお天気で車窓からの景色も楽しみながら
ヴェローナに着きました。

ヴェローナもとても歴史がある街で見どころは沢山で、あちこち
ガイドさんの説明を聞きながらの移動で頭の中がごちゃごちゃに
なりましたが印象に残ったのはジュリエットの家でした。

丁度今年映画「ジュリエットからの手紙」を観てハッキリと
記憶に残っていましたし、映画を観た時に今年はここに
行けるのだわ、と思っていたのでそれもあったのでしょう。

ジュリエットの家とされている家は狭い道路に人が溢れそうに
並んでいました。中庭は人でごった返していて何が何だか
分からない状態でした。

でも、かのバルコニーが見えた時には興奮しました!
ああ、あれがバルコニーなのね!! そのバルコニーに
上がって行くことも可能でしたが時間的に余裕が無かったので
それは諦めました。

そのバルコニーの下にジュリエットの像があります。
その右胸に触ると幸せになるとも、恋が成就するとも言われて
いるそうで、触ろうとするひとがごった返していました。

勿論私もぎゅうぎゅうもみくちゃになりながらもしっかり
触って来ました!

それから次にはロミオの家です。そちらは公開されていないので
ひっそりとしていました。お屋敷自体もそんなに大きな感じは
しませんでした。

「ロミオとジュリエット」の舞台となった所に実際に来られる
なんて想像もしたことが無かったので本当に感動しました。

そこからヴェローナの歴史を巡る散歩となりました。
スカラ家ゆかりのお墓や広場を見て歩きましたが、どこも
観光客であふれていました。

ひととおり見て歩いて昼食を取り、それからブラウニングが
愛したアーゾロに向かいました。

アーゾロは15世紀にヴェネツィア貴族の娘、カテリーナ・コルナーロが
キプロス王に嫁ぎ王妃となった後、王が死ぬと彼女はキプロスを祖国
ヴェネツィアに売り渡し、この町に移り住み、画家や音楽家などを
招いては芸術に囲まれた生涯を送ったのだそうです。

そんなことから文化人たちが好んで暮らすようになったの
でしょうか。

ロバート・ブラウニングもこの地、アーゾロがすっかり気に入り
6年間を過ごしたそうです。

なぜ、今回のツアーで普段ツアーなどではまず含まれることは
無いだろうと思われるアーゾロに言ったのかと言うと、赤毛のアンと
強い繋がりがあるのです。

赤毛のアンの小説が

『あなたは良き星のもとに生まれ 精と火と露より創られた』

という言葉に始まり

『神は天に在り、この世はすべてよし』

という言葉で結ばれているのです。

これがイギリスの詩人ロバート・ブラウニングの詩なのです。


アーゾロは小高い山の様な所に町があります。
バスを降りてかなり急な坂道を上りました。

今日はまたとても良いお天気で暑いくらいだったのでちょっと
疲れたところで、途中にあるホテルでティータイムを設けましょう、と
添乗員のM部さんが言って下さったのでホッと一息つきました。

そのホテルはブラウニングが所有していたモノだそうで今は
他の人のモノになっていますが、侑子先生が以前アーゾロに
滞在なさったのもこのホテルだったそうです。

このホテルからの眺望が本当に素晴らしかったです。

お茶したら集合時間にギリギリになってしまいましたが
更に坂道を上って行って眺望を眺めたいと思い急いで坂道を
上がりました。そこからの景色が素晴らしかったです。

時計を見つつ写真を撮ったのですが戻らなくちゃと思ったら
侑子先生がいらしたので大船に乗った気分で更に写真を
撮りました。先生がいらした時とそこのお庭が変わっていると
仰ってました。やはりこの景色に魅せられた人が買ったの
でしょうね。

実際にアーゾロに行ってみてその魅力が良く分かりました。
本当に素晴らしい町でした。今回のツアーでローマやフィレンツェ
などの有名観光地は勿論魅力がいっぱいありましたが、この
田舎町のアーゾロの魅力はまた全然別のモノでした。
町全体の雰囲気がなんとも言えず心地良いのです。

バスを降りてからかなり急な坂道を上がらなければこの町には
行けませんが頑張って上って行った甲斐がありました。

避暑地として人気があるのが頷けました。坂道の上の方には
豪華な家が沢山ありました。きっとこの地で至福の時を過ごすの
でしょう。ちょっと羨ましいですね。

さあ、そこから今夜の宿、最後の宿泊地となるヴェネツィアに
向かいました。段々日は暮れてヴェネツィアに着いたら暗くなって
来ました。

早速ボートに乗ってホテルに向かいました。ヴェネツィアはすべて
水上が交通手段なので不思議な町だとつくづく思いました。

ホテルで一休みしたら夕食を食べに全員で出かけました。
レストランは現地の人達でいっぱいでした。地元の人にも
人気のお店なのでしょう。

そこのウェイターさん達はいかにもイタリア男性という顔立ちの
人ばかりで日本語も上手に話すのでちょっとビックリでした。

美味しく戴いてぶらぶらとお散歩しながら帰りました。
ヴェネツィアの中心的なサンマルコ広場では夜遅くまで
歌などを聴くことが出来るそうで、そこで解散することに
なりましたが私達はホテルに帰ることにしました。

ホテルに戻り、ちょっと片づけたりして寝ました。



アルバムは↓から